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【映画】かっこ悪いけど羨ましい!/『恋の渦』

先週のレイトショーで観てきました。『恋の渦』。

恋の渦

http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id345469/

 

すさまじく、DQN!住む世界がね、もうまったく違う。フリーターの男性陣にショップ店員の女性陣、わたしの馴染みのないような方々!はじめの方、こういう人の話とか興味ないんだけど、と思っちゃいましたもん。

そういう人たちの恋愛(?)模様が淡々と描かれている作品なんだけど、これを恋愛というのかどうかは疑わしい。

セックス、セックス、セックス、です。やりまくってる。欲望のままに、セックス。愛してるから体重ねましょう、とか、そんな風にセックスを美化してない。そこがいい!

でも、そんなセックスまみれの恋愛事情のなかに垣間見える純粋な恋心やリアルな人間関係、打算、人間の本性がすごくしっくりくる。

登場人物のDQNなみなさまが、可愛らしく思えてくる。

 

プラトニックな恋愛って、崇高なものなんじゃないかって思ってるんです。もう偏見の塊なんですけど。やんちゃしてるニーチャンネーチャンたちが出来婚して早いうちから親になってって聞くと、ああ本能のままに生きてんだなあって、この人たちにとってはセックスって何より重要なんだろうなあって思っちゃう。

肉体関係よりも精神的結びつきを大切にするプラトニックラブにはある程度理性が必要で、それはやっぱりそれなりの理性をお持ちの方々、育ちがよくて学があって、そういう人たちのものなんじゃないかなと思ってた。

くだらない、って思ってたんですよ。DQNの人たちの恋愛なんて。わたしがしてる恋愛の方が、清く美しいものなんですよって。

もっと言ってしまえば、DQNなみなさまとわたしとはもう違うイキモノで、同じ感情を抱いているなんて思ってなかった。美しい感情汚い感情、そんな複雑な感情をお持ちではないと思ってたんでしょうね。

なんて傲慢なんでしょう、なんて嫌味なんでしょう。ものすごい選民意識ですね。

 

だからこの映画、はじめはほんとくだらないなって上から目線で見てたけど、いやいや、途中からもう、羨ましくて羨ましくて。好きになって嫌いになって計算して人の目気にして縋り付いてかっこつけて、そしてセックスするのが。

みんなかっこ悪いんですよ。登場人物。でもとにかく愛おしい。人間くさい。汚い感情ちゃんとあった。

 

恋したい!いちゃいちゃしたい!じゃなくて、もうわたしもセックスしたい!って思う映画でした。

 

予告編はっときます。

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