【映画】『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』
2016年一本目。劇場ではないですが。
【あらすじ】
高校卒業を控えた主人公アンディ。成績は優秀だが家は裕福ではなく、学校では上流階級の同級生にばかにされることも。ある日アンディに思いを寄せる大企業の息子ブレーンにデートに誘われる。アンディもブレーンを憎からず思っている。プロムへの参加を迷っていたアンディだが、そのブレーンに誘われ、大喜びで参加を決意する。しかし、アンディとブレーン、互いに思い合っている二人を階級の壁が立ちはだかる。
【感想】
正統派青春ラブストーリー。予定調和な感じが心地よかった。爽やかで微笑ましい映画。うまくいきすぎる、というか、ストーリーが単純なんだけど、主人公たち高校生だし、これでいい。シンデレラはお姫様にならなきゃいけないんだ。
それにしても、高校生の付き合いにこれほどに階級が影響を及ぼしているとは、アメリカという国らしさだなと思いました。
アンディの衣装や部屋も可愛い。身に着けているものや部屋の装飾がおしゃれ。特にプロムのピンクのドレスは素敵。わたしの年齢がもう少し下だったらとてもテンションが上がっていたと思う。
印象に残ったシーン。プロムへの参加に後ろ向きなアンディに、バイト先の店長が「欠席した女の子があとで後悔してたわ。自分の人生に何かが欠けてるって。何が足りないか考えたあげく彼女は悟ったの。プロムに行かなかった事だと」というところ。
このセリフ、なんだかわかる気がします。人生の節目節目にいろいろな行事があって、わたしも実際それらがそんなに好きじゃない。卒業式とか成人式とか。そういうイニシエーション的なイベントに価値があるとはあまり思っていない。ただ、それらをスルーしてしまうと、なんだか少し、自分に埋まっていない部分があるような感じがしてします。それこそそのセリフのように、「何かが欠けてる」感じ。だからわたしはそういう儀式、いやいやでも参加しています。
それにしても、アメリカの映画でしばしば重要な役割を担う「プロム」という行事、いわゆる卒業パーティー的なものだと思うんだけど、これって結構酷じゃないですか?男女ペアで参加するのが基本みたいで、男の子が女の子を誘う、らしい。こんな行事が日本であったらわたしはもっと社会を嫌いになっていたと思います。
【作品情報】
『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』
監督:ハワード・ドイッチ
出演:モリー・リングウォルド
ジョン・クライヤー
製作国:アメリカ合衆国
公開:米 1986年2月 日 1986年11月