【雑記】秘書検定2級を受けてみた
2月の初めに、第108回秘書技能検定試験(通称秘書検定)2級を受けました。
わたしの仕事は秘書ではありません。なぜ受験したかというと、ビジネスマナーについて勉強したかったから、とか、秘書課に異動したいから、とか、何か履歴書に書けることがほしかったから、とか、そんなところです。ちなみに3級の受験経験はありません。いきなり2級。
HP上で合否の確認ができるので見てみたら、合格でした。よかった。
無事合格したので、感想など書きます。
勉強期間は2週間。それも直前までは1日1時間もやっていませんでした。テキストを1冊購入してパラパラめくっていて、「これくらいならそんなに勉強しなくてもなんとかなるんじゃ…」となめていたからです。いろんなところで書かれていることですが、会社勤めなどの経験がまあまあある方なら、「当たり前」の内容だったりするんですよね。
あと、あまり勉強する気が起きなかったのは、単純に勉強が面白くなかったからです。面白くない、どころか、勝手なんですが、勉強にしてていらいらしてくる内容なんです。
秘書検定は「理論領域」と「実技領域」に分かれているのですが、マナーや接遇、文書の書き方、敬語などの「実技領域」は別にいいんです。勉強しててもためになる。仕事で実際に活かせる。でも「理論領域」、これがわたしにとって厄介でした。必要とされる資質や職務知識など、「秘書としての仕事」に関わる内容なのですが、これ、なんというか、曖昧で。上司と秘書とのあるべき関係みたいな内容で、臨機応変に行動しようね、判断力を高めようね、上司の人間性を理解しようね、とか。わたしはこれがすごく難しく感じました。
たとえば、“上司に「急用ができたので出かけるが、あとはよろしく頼む」と言われたら、上司のスケジュールを変更しなければならないと理解しなければなりません”ってテキストに書いてあるんです。上司の補佐をするためには上司の意向を十分に理解しなさいねってことなんですが。
これ、「あとはよろしく頼む」って言われたら、スケジュールを変更していいんですか。もちろんいろんな状況があって、その状況により判断するべきなんでしょうか、「よろしく頼む」の意図を勝手に「あ、きっとこういうことね!」解釈して仕事すすめていいんですか。これが仕事ができるひとってことなのかな。
小さいころから「空気が読めない」「言われたことをそのまま受け取りすぎる」「ひとの気持ちが考えられない」と周囲から言われてきたわたしなので、単にわたしが相手が望んでいることを的確に理解できないだけなのかもしれません。秘書には向いてないな。
状況判断や人間関係についてなどの白黒はっきりしない問題がしばしばあって、YES、NOですぱっと答えが出る問題がすきなわたしにとっては、少しフラストレーションでした。
あと、これは仕方がないといえば仕方がない、というか、秘書の仕事の性質だからなんですが、明らかに「秘書」は「女性」を想定してるんですよね。問題文も「秘書A子が後輩のB子に」とかね。で、上司は「男性」が想定されている。もう21世紀なのに。まだまだ主役は男性で、それをサポートするのが女性なんですよね。悔しい。これも「やってられないわよ!」と思ってしまった理由のひとつです。
以上、あまり勉強しなかった言い訳でした。直前3日前くらいから無料アプリをダウンロードして問題解きまくりましたが、それくらいかな。
受験してみて、マナーを勉強したいならマナーに特化した検定の方がよかったかもしれないと思いました。あと、さっきも書きましたが、わたしはきっと秘書には向いていない。「上司ありきの秘書です!」とテキストにも書かれているように、自分が主役になってはいけないのが秘書。承認欲求のかたまりのわたしには難しい。
ただ、少しですが勉強してみてマナーや接遇には興味を持ったので、そこは深めてきたいと思いました。特に慶弔時のマナーに明るくないので、勉強する必要がありそうです。
長々と書きましたが、2級と言っても合格率は高く、しっかりされている社会人の方なら簡単に合格できる試験だと思います。
使ったテキストはこれだけ。
わたしはこれを使いましたが、テキストはなんでもいいと思います。
ちなみに一緒に受験した方のほとんどが女性(わたしの会場に限っては全員女性でした)で、皆さんとても若い。学生さんがほとんどかな。
それにしても、決して難しい検定ではないのですが、合格すると嬉しいものですね。合否確認は少し緊張しました。