ベーグルに憧れている

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【本】わたし『真夜中』です/『雑誌の人格』

能町みね子『雑誌の人格』買ってみた。

 

雑誌の人格

雑誌の人格

 

 

いろんな雑誌を擬人化してる。それぞれの雑誌の年齢とか、家族構成とか、職業とか、仕事とか、趣味とかを能町さんが「想像」で書いてる。

実際の読者像と一致するかは知ったこっちゃないって作者さんは書いてるんだけど、これはほとんど実際の読者像と一致すると思う。この雑誌こういう人が読んでるよね!とか、この雑誌読んでる人ってこういう感じ!っていうのが、「わかるわかる!」ってなる。

でも読んでるとかなりどきっとくる。「うわ~わたしこれじゃん、これ痛いわ~」と思うような雑誌さんが多々、紹介されてるからです。作者さんは皮肉とか嫌味とかではなく褒めてるんですとか書いてるけど、いや存分に皮肉とか嫌味とかは感じられますよ。それ以上に愛情も感じられるからちゃんと読んでられるんだけど。(特に「日経ウーマンさん」に愛情を感じた。がんばれ日経ウーマンさん!)

 

雑誌好きで、でも特にこれといって継続して買っているものはなくて、気まぐれにいろんなもの買ってるんだけど、中身に興味があるというより“ファッション”で買っていた時期もあって。クーリエとか、東洋経済とか、penとか。そういう、“ファッション”で買われる雑誌についてもこの本で指摘されてて面白いなと思った。

 

雑誌ってすごい。

ちゃんと自分の成長とともにその時々に読む雑誌が変わってる。というか、自分の成長の意識に、雑誌が組み込まれてる。ああもうこれ読む年齢じゃないな、とか、もうちょっと大人になりたいからこの雑誌読もうかな、とか。日本の雑誌がいかに年齢別にターゲティングされているかっていうことなんだろうけど。

 

雑誌を愛する人にはおすすめです。

まだまだ人格が与えられていない雑誌もたくさんあるので、vol.2、出してほしい!

(連載、終わっちゃってるのかな?)