【雑記】ITパスポート試験を受けてみた
ITパスポート試験を受けました。今日の午前中に受けてきました。
結果はこんな感じです。
合格基準は総合評価点600点、分野別評価点がそれぞれ300点なので、合格してると思います。全然素敵な点数ではないですが、ひとまずよかった。
CBT方式の試験で、試験終了と同時に採点され結果が分かります。合格までの期間って結構フラストレーションを感じてしまうので、この形式はありがたい。
申し込みをしたのが2月7日。テキストを購入したのが2月10日くらい。勉強期間は2週間と少しですね。
2月上旬に秘書検定を受け、次はなにしようかなと考えていました。手っ取り早く取れる資格を探していたところ、以前から少し受けてみたいと思っていたITパスポートがちょうどいいかなと思い、申し込みました。
ちなみに何度も書いていますが、私の仕事はただの事務です。IT関係ではありません。ただ、事務とはいえこの時代、どうしても仕事でITって関わってくるんですよね。というか、当たり前に使用しているIT機器やネットワークって通常の業務においては大して知識がなくても使っていけるんですが、困るのは不具合が生じたときなんですよね。システムの仕組みなど、根本的なことを全く知らないとエラーに全く太刀打ちできない。だからITに関して、まずは入門レベルで体系的に勉強したいと思ってました。
この試験、情報処理技術者試験の中では最も基礎的な、優しい試験です。「すべての社会人」を対象にしていて、IT関係に従事していないひとも「これくらいは知っといたほうがいいよね」というレベルのものです。決してハードルの高い試験じゃない、と思います。
ただわたし、典型的な理系苦手人間で、もうほんとに理系アレルギーで。数学、理科、からっきしでして。センターレベルの数学や生物ですら涙目でして。こんな人間が果たして勉強できるのかと不安でした。
いざ勉強を始めてみると、思ったよりは順調に進みました。テキストに書かれていることを完全に理解できたかというと全くそんなことはないです。でも勉強はそんなに苦しくなく、普段使ってるITの仕組みが少しでもわかってくるのが嬉しかったです。
勉強の仕方については、まずはテキストをさらっと通読し、2回目はもう少し理解を深めるためにじっくり読んで、3回目もじっくり読んで、あとは過去問過去問過去問、間違えたところをテキストで確認、暇があればテキストぱらぱら読む、そんな感じです。
使ったテキストはこれ。
いろんなところで「このテキストを読んでもわからなかったら諦めましょう、向いていません」と書かれていますが、わたしは正直、この本でも半分くらいしか理解できませんでした。制御装置とかメモリとかプロトコルとか、今でもなんなのかわかっていません。わかっていなくても、なんとなーくで正解できちゃうんですよね。4択だし。試験としてどうなのかとも思うのですが。
合格点はこれでとれると思いますが、ITに関しての本当の理解という面では不十分だと思います。試験に合格するのが目的なら(というかこれがそのための本なんですが)これで大丈夫、なはず。 わたしみたいにまったくまったくまったくITがわからない方は、もう理解を諦めて合格するためと割り切り、なんとなくわかったという程度でいいと思います。
結果として合格はできましたが、入門の「にゅ」くらいしか身についていないと思います。マネジメント系問題で救われているのは確実だし。もっと精進します。ただ、ITへの導入としてはいい経験でした。ITの勉強って何から始めていいかわからなかったので、基礎の基礎を勉強することができたのはよかったです。これを機会に上位試験にも挑戦してみたいです。
そうそう、わたしが受験した会場の受験者は10人くらいだったのですが、わたし以外見事に男性でした。
【映画】『キャロル』
昨日有給休暇をいただいていたので、観てきました。平日にもかかわらず結構な観客数でした。お美しいマダムが多かったです。いいですね。
さて、感想。ネタバレも含む(かもしれない)ので、ご注意ください。
評判は上々のようで期待していったのですが、わたしにはそこまでぐっとくるものがありませんでした。映画としての「芸術性」にあまり関心がないからかもしれません。「美しい映画」と評されているように、画面に映る色彩がこの映画の魅力のひとつらしいのですが、そこにもあまりピンとこなかった。評判がいい映画を「いいもの」と感じられないと、「あ、わたしの感性って鈍いのかな…」と結構落ち込みます。
デパートのアルバイト店員として働くのテレーズ。異性からの熱心な交際の誘いにも積極的になれず、本当にやりたいことにもいまいち踏み込めない。そんな日々を変えたのは、娘のクリスマスプレゼントを探すためにデパートを訪れたキャロル。美しく、凛とした雰囲気をまとうキャロルにテレーズは魅了されていく。その想いはやがて形を変え、二人の関係にも変化が生じる。
女性と女性の愛を描いた物語です。とはいえ、同性愛問題を前面に押し出すという感じではなく、愛し合う二人の心やそれを取り巻く人間や社会を描いた映画です。
同性愛についてわたしは特に思うことはありません。わたしが女性をすきになった経験がある(といっても若いころ特有のものだと思いますが)ので、例えば友人が「わたし同性愛者なの」と言われても「あ、そうなの」ぐらいで終わるし、例えば女性から「好きです」と言われても、男性からそう言われるのと同じように感じるだけだと思います。そんなスタンスなので、この映画の「同性愛」という部分については触れません。
わたしが「あ、いいな」と思ったのは「テレーズの成長」です。キャロルに出会ったころのテレーズは、恋人(?)からの結婚も決断できず、「自分を持っていない」女の子でした。テレーズが自分で言うように、「ランチのメニューも自分で決められない」。それが、キャロルと出会い別れるまで、共に過ごし、辛くて悲しい出来事も経験してゆくなかで、大人の女性として成長してゆきます。自分の意思で決断し、行動できるようになるテレーズ。物語終盤のテレーズからは自分の足で立ち生きてゆく女性の気高さが感じられました。そのテレーズの美しさは、とても印象的でした。
性別にかかわらず、人を愛し、それが受け入れられて同じときを過ごし、けれど別れが訪れたり、そういう愛するひととの関わりが、きっと人間を強く美しくするのだと思います。
そうそう、テレーズ役のルーニー・マーラがとても可愛い。あと、キャロルの真っ赤な口紅が素敵でした。
【作品情報】
『キャロル』
監督:トッド・ヘインズ
製作国:イギリス、フランス、アメリカ
公開:2015年
【旅行】カンボジア・ベトナム7~街を散策~
カンボジアに到着して5日目。到着日を除いてずっとなんやかんや遺跡を見ていましたが、この日は遺跡見学を入れずに、気ままに街を散策しました。
ゲストハウスから国道6号を東へ。ロイヤル・インデペンデンス・ガーデンという広い公園に立ち寄りました。
そんなにきれいじゃない。
公園を一周して再び6号を東に進みます。
シェムリアップ川を越えると、なんとなく観光地から離れた感じがします。
ひたすら歩いて歩いて、市場へ。ここはもう完全に地元のひと向けの市場です。観光客向けではなく、わたしひとり浮いていました。
でもこういうローカル市場って楽しい。とてもわくわくします。
とりがいたり。
豚もいたり。
フルーツも。
地元のみなさまはバイクに乗ったまま買い物をするので、こっちは歩くのも一苦労です。あとにおいが少しきつかった。
それにしても市場は楽しいです。何度も書きますが、市場ほんとにだいすき。
市場見学を終えて、6号を西へ。来た道を帰ります。
シェムリアップ川。川もすきなんですが、シェムリアップ川、そんなにきれいじゃないんですよね、少し残念。
ぶらぶら歩いて、おしゃれなカフェで休憩。
ボン・カフェという川沿いのお店です。グレナデンミルクを注文。
とてもとても甘い。2ドルでした。
エアコンも効いていてWi-Fiも使えて居心地のよいカフェです。
ひたすら街を歩く。
橋がかっこいい。
オールド・マーケットのお土産屋さん。
再びマグネットを購入してしまいました。
寺院的なところ。
多分、ワット・プリア・プロム・ラス。多分。
色づかいがすきです。沖縄や台湾、東南アジアの建造物の色って、なんだかとてもすき。
大仏?
前回書いた街中のシェイクの屋台。
この日はバナナシェイクを飲みました。
おひるごはんはフライドヌードル。焼きそばみたいな食べ物です。
インスタントラーメンを炒めた、とても安っぽい味なんですが、わたしはこれがとても気に入りました。すごくおいしい。日本でも作りたい。
ココナッツのおやつも買いました。これがまた謎な食べ物なんですが、とてもおいしい。カノムクロックっていうのかな?タイの食べ物らしいです。
※これはお友達が買ったものを撮らせてもらった写真です。
中はとろっとしていて甘い。コーンが入っていました。
夕方になり、パブストリートのレッド・ピアノというお店でマンゴーシェイクを飲みました。
2階の席で。西日が差しこんでいい感じ。
日が暮れかかる街を眺めながら、いろいろ考え事を。こういう時間はとても贅沢で、やっぱりすき。カンボジアは残すところ1日となり、感慨深かったんだと思います。センチメンタルな気分になりました。
夜は昨日お友達になった2人とぶらぶらしました。
この日はこんな感じで、食べて歩いて食べて歩いて食べて食べて食べて、でした。シェイク飲みすぎですよね。
前回の記事です。
【雑記】秘書検定2級を受けてみた
2月の初めに、第108回秘書技能検定試験(通称秘書検定)2級を受けました。
わたしの仕事は秘書ではありません。なぜ受験したかというと、ビジネスマナーについて勉強したかったから、とか、秘書課に異動したいから、とか、何か履歴書に書けることがほしかったから、とか、そんなところです。ちなみに3級の受験経験はありません。いきなり2級。
HP上で合否の確認ができるので見てみたら、合格でした。よかった。
無事合格したので、感想など書きます。
勉強期間は2週間。それも直前までは1日1時間もやっていませんでした。テキストを1冊購入してパラパラめくっていて、「これくらいならそんなに勉強しなくてもなんとかなるんじゃ…」となめていたからです。いろんなところで書かれていることですが、会社勤めなどの経験がまあまあある方なら、「当たり前」の内容だったりするんですよね。
あと、あまり勉強する気が起きなかったのは、単純に勉強が面白くなかったからです。面白くない、どころか、勝手なんですが、勉強にしてていらいらしてくる内容なんです。
秘書検定は「理論領域」と「実技領域」に分かれているのですが、マナーや接遇、文書の書き方、敬語などの「実技領域」は別にいいんです。勉強しててもためになる。仕事で実際に活かせる。でも「理論領域」、これがわたしにとって厄介でした。必要とされる資質や職務知識など、「秘書としての仕事」に関わる内容なのですが、これ、なんというか、曖昧で。上司と秘書とのあるべき関係みたいな内容で、臨機応変に行動しようね、判断力を高めようね、上司の人間性を理解しようね、とか。わたしはこれがすごく難しく感じました。
たとえば、“上司に「急用ができたので出かけるが、あとはよろしく頼む」と言われたら、上司のスケジュールを変更しなければならないと理解しなければなりません”ってテキストに書いてあるんです。上司の補佐をするためには上司の意向を十分に理解しなさいねってことなんですが。
これ、「あとはよろしく頼む」って言われたら、スケジュールを変更していいんですか。もちろんいろんな状況があって、その状況により判断するべきなんでしょうか、「よろしく頼む」の意図を勝手に「あ、きっとこういうことね!」解釈して仕事すすめていいんですか。これが仕事ができるひとってことなのかな。
小さいころから「空気が読めない」「言われたことをそのまま受け取りすぎる」「ひとの気持ちが考えられない」と周囲から言われてきたわたしなので、単にわたしが相手が望んでいることを的確に理解できないだけなのかもしれません。秘書には向いてないな。
状況判断や人間関係についてなどの白黒はっきりしない問題がしばしばあって、YES、NOですぱっと答えが出る問題がすきなわたしにとっては、少しフラストレーションでした。
あと、これは仕方がないといえば仕方がない、というか、秘書の仕事の性質だからなんですが、明らかに「秘書」は「女性」を想定してるんですよね。問題文も「秘書A子が後輩のB子に」とかね。で、上司は「男性」が想定されている。もう21世紀なのに。まだまだ主役は男性で、それをサポートするのが女性なんですよね。悔しい。これも「やってられないわよ!」と思ってしまった理由のひとつです。
以上、あまり勉強しなかった言い訳でした。直前3日前くらいから無料アプリをダウンロードして問題解きまくりましたが、それくらいかな。
受験してみて、マナーを勉強したいならマナーに特化した検定の方がよかったかもしれないと思いました。あと、さっきも書きましたが、わたしはきっと秘書には向いていない。「上司ありきの秘書です!」とテキストにも書かれているように、自分が主役になってはいけないのが秘書。承認欲求のかたまりのわたしには難しい。
ただ、少しですが勉強してみてマナーや接遇には興味を持ったので、そこは深めてきたいと思いました。特に慶弔時のマナーに明るくないので、勉強する必要がありそうです。
長々と書きましたが、2級と言っても合格率は高く、しっかりされている社会人の方なら簡単に合格できる試験だと思います。
使ったテキストはこれだけ。
わたしはこれを使いましたが、テキストはなんでもいいと思います。
ちなみに一緒に受験した方のほとんどが女性(わたしの会場に限っては全員女性でした)で、皆さんとても若い。学生さんがほとんどかな。
それにしても、決して難しい検定ではないのですが、合格すると嬉しいものですね。合否確認は少し緊張しました。
【旅行】カンボジア・ベトナム6~ナイトマーケット・パブストリート~
カンボジア・ベトナム旅行記6回目。先ほど書いている途中で消えました。心が折れそうですがめげません。頑張る。
さて、外回りコースを終えてゲストハウスに戻り、少し休憩。その後、いつものようにまた街に出かけました。
遺跡→休憩→街ぶらぶらという感じの毎日です。時間があるならもう少し遺跡見ればいいのにと思わないでもないですが、たぶんそれだと飽きる。そしてとても暑いので集中力ももたない。なので、こういうゆるりとしたスケジュールはわたしにとってちょうどよかったです。
オールドマーケットをぶらぶら。
こういう甘いものを売っているお店でおやつを食べました。
ココナッツミルクにぷるぷるした透明のなにかと氷が入っているものを食べました。わかんないですよね、こんな説明だと。写真なくてごめんなさい。あまくておいしかったです。ココナッツミルクだいすき。0.5ドルでした。
絶対よくないと思うんですが、氷、普通に食べちゃいました。絶対よくないと思うんですが、あまり衛生的なことを気にせずいろんなものを食べてしまいます。屋台とか市場とか、ガイドブックに「避けましょう」的なことが書かれているものも食べちゃいます。だっておいしいんですよ、そういうところのものの方が。幸い、これまでおなかをひどく壊したことはないんですが(緩くなるくらいはもう当たり前)、きっといつか痛い目にあうと思います。気をつけます。
おひるごはん。
クイティウ?かな。白い麺。2ドル。と、ココナッツジュース。1ドル。
街中にシェイクの屋台がたくさんあります。種類がとてもとても豊富で迷います。マンゴージュースを飲みました。1ドル。メニューと値段はどの屋台も同じ。フランチャイズ? ただ、屋台によって使うフルーツの量に差があるようなので、そこの見極めが大切かもしれません。わたしは気前のいいお兄ちゃんだったので、フルーツたくさん練乳たくさん入れてくれました。練乳はわたしが「もっともっと!」と言ったら、これでもかというほど入れてくれました。とてもとても甘くてマイルドな味になりました。
で、またゲストハウスへ。実は街へ出る前、仕事のメールが入っていたことを確認してしまいまして。連絡先言ってこなければよかった。 戻って少し作業をすることに。
作業のおとも。近くのコンビニで買いました。
サムライっていうジュース、ものすごく健康に悪そうな色しているんですが、味もものすごく健康に悪そうでした。あまいあまい。日本の日常生活で飲んだら罪悪感を覚える味です。旅行中だからって許しちゃってます。
少しだけ作業をして(PC持ってきてよかった、のかな…)、ゲストハウスの共有スペースみたいなところで休憩。なぜならゲストハウスが停電になったからです。PCの充電がなくなり作業強制終了。計画停電かな、たまーにあるみたい。
共有スペースでうだうだしていたら、可愛い女の子が話しかけてくれました。その日カンボジアに到着したみたいで、いろいろ聞いてくれました。日本人が多く泊まっているゲストハウスにいながら、持ち前の人見知りによってまったく日本人と話していなかったので、話しかけてくれて嬉しかったです。
しばらくおしゃべりしていたら今度はきれいな女性が。彼女も到着したばっかりだったようです。少し話して、3人で夜ごはんを食べに行くことに。街へ出かけました。
ごはんのついでに、ナイトマーケット散策。
観光客向けなのか、とてもおしゃれでした。
ナイトマーケットではマグネットを1ドルで買いました(翌日別の場所で0.5ドルで売られていました)。なぜかこの後マグネット購入にはまり、カンボジア・ベトナム旅行で10個くらいのマグネットを買いました。お土産で配るものとして買ったのですが、そもそもそんなに配るひとがいないので、いまだに5つくらい、我が家の冷蔵庫にくっついています。
ナイトマーケットのあとはパブストリートへ。
外国人観光客をターゲットにした飲み屋がたくさんある通りです。とてもに賑わっていました。
おしゃれなお店に入り眺めのよい場所で乾杯。
楽しい時間を過ごしました。
正直に言うと、わたしはあまりひとと行動することが得意ではなく、今回も「みんなで夜ごはんを食べよう」という雰囲気になったとき、さてどうしよう、と少し困りました。旅行先で出会った方と一緒に行動することはたまにあるのですが、それでもいつも緊張しています。
でも今回はとてもとても楽しく過ごすことができました。ひとりではこんな時間に出歩けなかったと思います。それに、おしゃれなお店でおしゃれな飲み物を前におしゃべりをするのは、想像以上に素敵な時間でした。お二人に「ありがとう」。
ひとりで行動するのはとても自由で気持ちがよいけれど、自分の自由が少し制限されても、ひとと行動をともにすることっていいものだなと感じました。ひとに合わせるのって気を遣うし不自由なこともあるけれど、それもまた違う心地よさなんでしょうね。そういう、誰かに気を遣ったりしながらも一緒にいるということが、幸せなのかなと思ったりしました。
旅行だけの話ではなく、わたしはいつもひとりがすきだと言っているけれど、やっぱり誰かと一緒だから感じられるものってあるんだろうな。帰ったら、苦手だと思っているひとづきあいを、もう少しちゃんとやってみようと思いました。ベタですが、「早く行きたいならひとりで行くといい。遠くへ行きたいならみんなで行くといい」という言葉が、なんだかとてもしっくりきました。わたしは早く行くことを重視しすぎていたのかもしれません。
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【映画】『インスタント沼』
見ました。
わけがわからない映画です。褒め言葉です。
アラサーくらいの設定かな?この麻生久美子演じる主人公沈丁花ハナメ、仕事も私生活も踏んだり蹴ったり。そんなとき、自分の実の父親の存在を知る。彼を探し当てるもその人物に困惑するハナメだが、次第に交流を深めるうちに彼との関係にも変化が。
と書くと、まあまともな(ただしそんなに面白くなさそうな)ストーリーかとも思われるんですが、全然そうじゃない。正直ストーリーなんてどうでもいい。重要じゃない。この映画、なにからなにまでおかしい。理由とか考えちゃだめ。理屈で観ちゃだめ。そういう映画。なんにも考えないで頭を休めて、くすりと笑って元気を出す映画。
あと、これとても重要なんですが、麻生久美子がとてつもなく可愛い。この主人公の狂いっぷり、痛さっぷりを、まあまあな年齢の女性が絵になるように演じるのは簡単じゃない、と思うんです。中途半端な美人女優がやったら絶対興ざめ。麻生久美子だからできる役。麻生久美子だからこのおかしな主人公を可愛く仕上げられているんだと思います。
とにかく麻生久美子が可愛いのでおすすめ。麻生久美子が可愛いだけの映画だと言っても過言ではないでしょう。
それでもなんとなく、前を向ける映画です。観たからといって悩みが解決したりすることはないけれど、張りつめていた気持ちを、なんとかなるか、と少し、緩めてくれる映画です。
最後に主人公が叫ぶ言葉にもじんわりきました。
いい!?世の中の出来事のほとんどは大したことないし、人間、泣いてる時間より笑ってる時間の方が圧倒的に長いし、信じられないものも見えるし、一晩寝れば大抵のことは忘れられるのよ!とにかく、水道の蛇口をひねれ!そして、その嘘と意地と見栄で塗り固められたしょうもない日常を洗い流すのだー!
そうそう。泣いてる時間より笑ってる時間の方が長いんだ。一晩寝れば大抵のことは忘れられるんだ。
水道の蛇口については映画を観てください。落ち込んだとき、どうにもならないとき、水道の蛇口をひねってみよっかなと思うようになる、はず。
【作品情報】
『インスタント沼』
監督:三木 聡
製作国:日本
公開:2009年5月
【旅行】カンボジア・ベトナム5~遺跡巡り3日目・朝陽のアンコールワットと外回りコース~
遺跡巡り3日目。この日はアンコールワットで朝陽を見てから外回りを見学するコースにしました。20ドル。
日の出は6時30分くらいだそうで、朝の5時にゲストハウスを出発。まだ暗かったです。
後ろ向きなことばっかり書いて申し訳ないのですが、朝陽コース、行くかどうか結構迷いました。単純に朝早く起きるのが面倒なだけだったのですが、なんとなく「見たい!」と強く思えなかったんです。朝陽ってすきなんですが、それでもそこまで食指が動かなかった。ウユニやサハラでは「どうしても朝陽が見たい!」と思っていたんですが、今回はなぜでしょうね。「すごいもの見たの!」自慢ではないですが、ウユニやサハラでの朝陽を超えるようなものが見られるのかなあという思いもあったと思います。あと、朝陽見学はものすごいひとだと聞いていたので、それも少し引っかかっていました。
でもせっかくだし、「朝陽とてもよかった!」という感想も聞くし、見ないとなんだか後悔しそうだし。ということで行くことに決めました。
5時にドライバーさん(前日、前々日と同じドライバーさん)が迎えに来てくれる予定だったのですが、来ない。10分くらい待っても来ない。結果的に20分くらい遅れて来ました。彼はとてもよい方なんですが若干時間にルーズなようです。
出発。まだ暗い街の中をトゥクトゥクで走ります。気持ちがよい。
5時45分くらいにアンコールワットに着いたのですが、ひとがたくさん。まだ暗いのでライト(懐中電灯とか)が必要だったのですが、わたしは持っていなかったので周りのみなさまの明かりをたよりに歩いていきました。
遺跡に向かって左側の聖池あたりで待機。すでにすごいひとで、正直このあたりで「帰りたい」と思いっていました。
ひたすら待ちます。
徐々に空が明るんできました。
ただ、天候があまりよくなかったせいか、どうもはっきりしないようで。
完全に明るくなってしまったし時間ももう7時近かったので、「こんなもんか」と退散することに。ついでだからアンコールワットもまた少し見ておこうかと、中へ。
参道で見る空はきれいでした。
少し中を見て、帰ろうとしたとき。
朝陽。いかがでしょうか。
さっさと帰らなくてよかったと思いました。
朝陽を見終えて、外回りコーススタート。
始めはプリア・カン。時間が早かったこともあり、全然ひとがいなくてゆっくり見学できました。
2階建ての遺跡が有名です。
次はニャック・ポアン。そんなに有名な遺跡ではないのですが、ここ、とてもよかったです。
こういう沼?池?みたいなところに細くて長い橋が架かっていて、そこを歩いていくんですが、落ちそうで怖い。でも雰囲気がとてもよく、冒険心がくすぐられる感じです。
この先になにがあるんだろう!って、どきどきわくわく。
木に囲まれたひっそりとした場所に、池に浮かぶ遺跡が。
写真では伝わりにくいんですが、とても神秘的なんです。
物語にありそう。
とてもお気に入りの遺跡になりました。帰り道。
多分わたしは水がすきなんだろうなと思いました。水があるとうきうきする。
次は近くにあるクロル・コー。マイナー遺跡らしく、誰もいませんでした。
そしてタ・ソム。こういう木がに覆われているのが人気、らしい。
みんな、木がすきですよね。
次は東メボン。
色合いがわたし好み。赤っぽい色の遺跡の方がすきです。
ゾウがいました。
次、プレ・ループ。
プレ・ループは階段があったのでテンションがあがりました。
眺めがよいです。
バンテアイ・クディ。
最後、スラ・スラン。
池。水があるのでここも気に入りました。
外回りコースはこれでおわりです。そんなにメジャーな遺跡はないですが、ひとも少なくゆっくり見学出来たり、好みによってはお気に入りの遺跡を見つけられたりするコースだと思います。
お昼前にはゲストハウスに戻りました。
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【本】本を読むことを肯定してくれる/『本の「使い方」』
『本の「使い方」』、読みました。
本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)
- 作者: 出口治明
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2014/09/11
- メディア: 新書
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わたしがよく読んでいるブログにこの本の素敵な書評があります、ぜひ読んでみてください。
ライフネット生命を立ち上げた出口治明さんが述べる「読書論」です。読書のハウツー本という感じではなく、活字中毒で本の虫である出口さんが「本のおもしろさ」を伝えてくれる本です。著者が、どういう姿勢で本と向き合っているか、どんな本を読んでいるか、どうやって読んでいるかなどを、やわらかく伝えてくれています。書き方がまったく押しつけがましくなく、気持ちよく読めました。「仕事に効く!」とか「成功のための!」とか謳っている読書論がすきではないのですが、これはそういうものではなく、「本っていいよ、こんなにいいよ、よかったら読んでみてね」と、背中を押してくれる本です。
わたしにとって読書は娯楽です。娯楽であるから、読書をすることに対して後ろめたさがあります(娯楽をよくないことと考えていることがよくない気がしますが。長い間学生をやっていた弊害かもしれません)。そういう「後ろめたさ」を蹴散らしてくれました。単純に「何かを知りたい」という思いを肯定してくれています。
著者はココ・シャネルに心底惹かれているようで、そのシャネルのエピソードが紹介されています。すでにファッションデザイナーとして成功をおさめていたシャネルが、「私のように、年老いた、教育を受けていない、孤児院で育った無学な女でも、まだ1日にひとつぐらい花の名前を新しく覚えることはできる」と言ったそうです。それについて著者が書いていることが印象的でした。
ひとつ花の名前がわかれば、世界の謎がひとつ消えていきます。すると、この世界が、その分だけ単純に、わかりやすくなっていく。
そうなんですよね。世界はまだまだわたしの知らないことがいっぱいっぱいあって、というよりむしろ、わたしの知っていることなんてほんのほんの少しのことで、わたしはその世界の謎を少しでも多く知りたい。いろんなことを知るにつれ、ぼんやりとした世界の一部が少しだけはっきりすることがある。それがとても楽しいんです。
冒頭で、著者はこう書いています。
どうして私が本を読むのかといえば、
「おもしろいから」
としか、答えようがありません。
この言葉に、とても勇気づけられました。
本を読むのに、変な理屈はいらない。「何かのため」だなんて理由はいらない。「知的好奇心」を満たしたいという欲求は、人間の自然な性なんだと思います。
【旅行】カンボジア・ベトナム4~遺跡巡り2日目・ベンメリア~
6時起床、7時朝食、8時出発。この日は少し遠くの遺跡、ベンメリアへ。運転手さんは前日と同じ。コースはベンメリアのみ、30ドルです。
ベンメリアへはトゥクトゥクで片道約2時間。景色を見ながらゆっくりトゥクトゥクに揺られるドライブは、なんとも贅沢な時間でした。こういう、景色だけを見ていればいい旅ってとてもすきです。電車もバスもすきなんですが、解放感溢れるトゥクトゥクがまたいい。
ローカルな市場を通って。
少し走ると道路もアスファルトではなくなります(ここままだ舗装されている)。
現地の方々の家。
舗装されていない道に入るとものすごい砂埃なので、マスクを持っていくとよいと思います。わたしは持っていなかったので、運転手さんが買ってくれました。
楽しい時間はあっという間、すぐにベンメリアに着きました。ほんとうに2時間があっという間なくらい、幸せなドライブでした。
ベンメリアはジャングルの中にたたずむ、修復がなされていない巨大遺跡です。その崩壊具合や植物のしげっている感じが「とてもいい雰囲気」らしく、人気遺跡のひとつとなっているようです。ラピュタのモデルとなったと言われていることでも有名ですよね。
前日に買ったアンコールワット遺跡群入場券では入場できず、別途5ドル必要です。
歩いていくといきなり崩壊してる。
係のひとが片言で「ラピュタっぽい!ラピュタっぽい!」と言って案内してくださったのですが(ほんとはチップが必要だったのかな?)、あまりラピュタをよく知らないわたしはどのあたりがラピュタっぽいのかよくわかりませんでした。また観てみよう、ラピュタ。
崩れてる崩れてる。
知名度も高くなりアクセス環境も良くなったこともあって、郊外の遺跡にもかかわらずものすごい見学客でした。静かな雰囲気はまったくなく…。少し残念です。そういうわたしも押しかけている見学客のひとりなんで、そんなこと言える立場じゃないのですが。
1時間くらい見て帰りました。帰りのドライブも楽しい。
舗装されていない道。
おうち。
のどか。
13時頃ゲストハウス着。
なんだかんだで往路と復路のドライブが一番楽しかったかもしれません。
休憩後、前日同様街へ。ご飯はローカル食堂で食べました。
これで6ドルしたんですが、恐らく観光客値段をかけられている気がします。ローカル食堂なのでメニュー表はないし、英語もあんまり通じないし、事前に確認しなかったわたしがよろしくなかったのですが、ちょっと納得できず(もちろん払いました)。いい勉強になりました。味は美味しかったです。
この日もこんな感じで終わりです。体が砂まみれです。
次の日は朝日のコースをお願いしたので、早めに寝ました。
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【旅行】カンボジア・ベトナム3~遺跡巡り1日目・内回りコース~
無事にシェムリアップに着いた夜、宿泊先のゲストハウスで翌日の遺跡見学のためのトゥクトゥクを手配してもらいました。空港ピックアップをしてくれた運転手さんが連れていってくれることになりました。
スタンダードな内回りコース。15ドルでした。
翌日は7時に朝食を取ったあと、8時に出発。まずはアンコールワット遺跡群入場券を購入。3日券40ドルです。 1日券と3日券と並ぶ場所が違いうのでご注意を。並んでいればあとは係の方が手際よく発券してくれます。
アンコールワットは午後から行きたいと思っていたので最初はアンコール・トム遺跡群へ。
門がありました。南大門。顔がある。ひとがいっぱいであまり写真が取れませんでした。
運転手さんに「門の向こう側で待ってる」と言われ、門の手前で降ろされました。わたしは歩いて門をくぐるらしい。
門前の道の両端にはこういう方々がいます。
門に向かって右はこういう怖い方々(阿修羅)。左側には優しい顔をした神様がいます。
門をくぐったところで再びトゥクトゥクに乗ります。少し走って、バイヨン。
入って、登ります。
顔がいっぱい。
こういうレリーフもいっぱい。
見終えてトゥクトゥクに戻ると、「あっちにバプーオンとかいろいろあるから」と言われたので、少しだけ歩いてバプーオンへ。
眺めがよい。
ピミアナカスはさらっと見て、てくてくと次の場所へ。次の場所があまり主要な遺跡ではないらしく、向かうにつれどんどん人が減っていきました。静かな森の中をあるいていくとこんな門があったりして、ちょっとわくわく。
門とか壁とかすきです。
目的地は森の中にひっそりたたずむプリア・パリライ。
小さな遺跡ですが、すきな雰囲気の遺跡でした。
その後はライ王のテラス、像のテラスを見て、トゥクトゥクへ。
チャウ・サイ・テボーダを見て、タ・ケウへ。タ・ケウはコースに入ってなかったみたいですが、ここは行ってみたい場所の一つだったので寄ってもらいました。
なぜ行きたかったというと、わたしは階段がすきだからです。
こういう長い階段、かっこいい。
ちなみにこれ、登るのはまだいいのですが、降りるのはもう至難の業です。とても急な階段です。ものすごくものすごーく、登ったことを後悔しました。ひとりだし、ここで落ちたら誰にも気づかれないのかなーやだなーなんて考えながら降りました。高所恐怖症のひとは覚悟してお登りください。
トゥクトゥクでタ・プロームへ。ここは人気の遺跡で、ひと・ひと・ひと。あまりの人の多さに、シャッターを切るのも一苦労。写真もういいや、ってなりました。
こういう、木が遺跡に食い込んでるのが有名な遺跡。周りが森なので、雰囲気がよいのでしょうね。
ほんとはもう少しゆっくり見たかったところですが、とりあえずものすごいひとに疲れてしまい、早々に切り上げてしまいました。朝早く行けばよかったかな。
さて、やっと来ました。次はアンコール・ワットです。
やっぱり他の遺跡とは比べ物にならないくらい大きいです。
参道を歩きます。
よく見る写真。
近づいていきます。
尖塔が5つ見えてきます。
内部。
雰囲気がよい。
眺めもよい。
色がちょっと違う場所。
アンコールワットもすごいひとでした。
アンコールワットを見終えて、内回りコース終了。ゲストハウスに戻ります。14時半くらいでした。
乾季といえども、想像以上の暑さでした。なめてた。汗で体全身がかゆかったです。暑さで食欲もあまりなく、昼食を取らずに回っていました。
少し休憩して、ぶらぶらと街へくりだしました。街へ行くためには国道6号を渡らなければならないのですが、それがもう大変で大変で。バイクバイクバイク車車。安全にわたるのも一苦労でした。
食堂?レストラン?でご飯。
チャーハンみたいなの。2ドル。美味しかった。こういうぱさぱさ?ぱらぱら?ご飯、すきです。
この日はこんな感じで終わりました。事実の羅列だけの記事になりました。